神野公園音楽祭実行委員会:地球を考える日〜東日本大震災から10年、キヲクをつなぎ、東よか干潟で地球を考え、行動する日〜
2021年は、東日本大震災から10年が過ぎました。昨年、復興オリンピックも開催されましたが、私たちの心にあの日のキオクは薄らいでいませんか。
また、この10数年、地球温暖化による異常気象が顕著になり、日本や九州、佐賀にも毎年のように災害による被害が発生しました。
さらには、世界的に問題となっている「海洋プラスチック問題」や「気候変動問題」などを背景として「プラスチック資源循環促進法」が制定され、私たちの生活の中でのプラスチックとの付き合い方に問題提起をしています。
私たち、「神野公園音楽祭実行委員会」は、これまで15年間、神野公園で音楽イベントを開催してきており、2011年の東日本大震災を契機として東日本大震災のチャリティイベントとして続けています。(2022年は残念ながら中止となりました)
2020年には、湿地の恵みを享受し賢く活用するための施設「東よか干潟ビジターセンター・ひがさす」がオープンすることを契機に、干潟よか公園で「地球を考える日」を開催し、地球や環境のこと、地球温暖化・気候変動へのメッセージを文化で表現し、山・川・海の繋がりを考えるイベントを開催しました。
2021年も、これらのメッセージを未来に“ツナグ”ために「地球を考える日」を開催しました。
ひがさすは、ゼロカーボンシティさがし宣言を行った場所なので、2050年の脱炭素社会実現に向けて、メッセージを発信する最適の場所と思います。
昨今の気候変動により、毎年のように大雨や台風が九州、佐賀に襲いかかります。
有明海には、福岡県や大分県の災害時に流木などが、筑後川を経由して流れ着きます。
有明海の潮は、左周りに回っているので、筑後川河口から西へ向かって流れた流木は、東よか海岸に漂着します。
このような有明海の自然ルールにより、東よか海岸に集まってくるのです。
これまで、東よか海岸では、たくさんの市民による清掃活動が頻繁に開催されていますが、地球を考える日でも清掃活動を実施しました。
環境へのアピールを文化で表現するという企画で、たくさんの観客が地球の危機を感じていただきました。
また、この活動を支援するため、地元の団体が協賛イベントを実施してくれました。
有明未利用熱促進研究会は地中熱施設の現地見学会、佐賀県環境課と佐賀県地球温暖化防止活動推進センターはCOOL CHOICE啓発イベントを実施しました。
地球を考える日では、広大な有明海や佐賀平野を眺めながら、一日、ゆっくりと地球を考えていただいたと思います。
これからも、文化の力で環境保全や地球を考えるイベントを開催できればと考えています。
2021年地球を考える日の事業内容
漂着ごみの回収・清掃活動
東よか海岸の漂着ごみや公園内外のごみを回収する清掃活動を実施することで海洋プラスチック問題を考えるきっかけとしました。
・場所:ひがさす南芝生広場周辺、東よか海岸シチメンソウヤード一帯
海洋ごみアート制作
昨年8月に東よか海岸に漂着した流木(漂着ごみ)や海洋投棄されたごみをアートに変えることで海洋プラスチック問題のアピールを行いました。この作品は、ひがさすで海洋漂着ごみ・気候変動を来場者に感じてもらうため展示しています。
・アーティスト:橙屋三蔵さん
募金活動
海洋プラスチック問題に対する問題提起を行い、今後の活動の一助とするため募金活動を実施しました。いただいた募金はe-さが基金へ寄付しました。
第2回アースコンサート in Ramsar-higata の開催
出演者、観客は、ペットボトルごみ、漂着ごみ、廃食用油を持参することを条件として参加しました。
また、各アーティストは、地球や環境に関する曲を披露し、音楽で地球環境保全のメッセージを発信しました。
アーティスト名 メッセージ曲
MiyaMiya | 翼をください |
武下詩菜 | Life(オリジナル) |
野副一喜 | くちびるに歌を(オリジナル) |
Shinoe | Imagine |
千綿偉功 | 君色の風(オリジナル) |
地中熱現地見学説明会
有明未利用熱利用促進研究会のご協力で、地中熱等の再生可能エネルギー普及啓発のためのひがさすに導入された地中熱の現地見学説明会を行いました。
キヲクをツナグ 〜写真で見る3.11の市民生活〜
風、長雨、地震、噴火など、これまで100年に一度、数十年に一度と言われていた自然災害が、全国各地で頻繁に起きるようになりました。東日本大震災後、市民が写した日々の生活の写真を見ながら、災害の中で人々はどんな生活を送るのかを共有するとともに、人々の記憶をつなぐ大切さを考えました。
・講師:3.11オモイデアーカイブ 代表 佐藤正実さん
COOL CHOICE啓発イベント(佐賀県環境課 / 佐賀県地球温暖化防止活動推進センター)
①省エネ家電買い替えのすすめ
②運輸部門からのC O2排出量削減のすすめ